通信制高校へ転学したあと、
「あのとき、先生は“大丈夫”って言っていたのに、話が違う……」
そんなふうに感じたことはありませんか?
その違和感は、決してあなたの勘違いではありません。
じつはそれ、いわゆる “認識のズレ” です。
学校が間違っているわけでも、
親の理解が足りないわけでもありません。
前提となる情報や認識が十分に共有されないまま進んでしまうことで、
認識のズレが生まれてしまうことがあります。

そのズレが積み重なったとき、
一番影響を受けるのは、やっぱり子どもでした……。
💡実際にわが家が直面した「評定の落とし穴」については、こちらの記事で詳しくまとめています。この記事を読んでからのほうが、メールの意図がより深く理解できますよ。

学校を責めたいわけじゃない。でも苦しい
「私の聞き方が悪かったのかな?」
「学校が嘘をついたの?」
と自分を責めたり、学校に対して疑心暗鬼になっていませんか?
そんなモヤモヤを抱え込んだまま、
学校への不信感だけが大きくなってしまうこともあります。
この記事では、
『クレーム』で終わらせるのではなく、
建設的な『対話』につなげるための考え方をまとめました。
この記事でわかること
- 通信制高校で起きやすい「認識のズレ」の正体
- なぜ「大丈夫」がすれ違ってしまうのか(原因の構造)
- 学校に伝えるときの具体的な書き方(メール例文あり)
- 転学先選びで大切にしたい『相談し合える学校』という視点
通信制高校で起きた“認識のズレ”はなぜ生まれるのか
原因はシンプルでした。
それは、
前提の共有ができていなかったことです。
親の気持ち
- 制度のことはよくわからない
- 先生が言うなら安心だと思っていた
学校の考え
- 大事なことは全部伝えたつもり
- 精一杯サポートしているつもり
親

「大丈夫ですか?」
→ 受験資格も含めて問題ないか?
学校

「大丈夫ですよ!」
→ 授業としてのサポートは可能
同じ「大丈夫」という言葉でも、
お互いが想定していた前提は違っていました。
そのズレが、後々大きな誤解につながったのです。
そこで悩んだのが、
「この違和感を、どう言葉にすればいいのか」
私が意識したのは、
「クレーム」ではなく「相談」という形で整理して伝えることでした。
【メール例文1】相談という形で伝える(クレームにしない)
件名:進路についてのご相談
□□先生
いつもお世話になっております。〇〇の母です。
先生方もご多忙な時期と存じます。
そのような中大変恐縮ですが、受験に向けた今後の進路について、
ご相談させていただきたくご連絡いたしました。
〇〇は、周囲に気を配りながら努力を続ける一方で、
不安や負担を自分の中に抱え込みやすいところがあります。
先生方に心配をかけまいと、
あえて「手のかからない子」でいようとしてしまう部分があり、
学校では問題なく過ごしているように見えるかもしれません。
先日、志望大学の評定基準について、〇〇から先生へ
「△△大学の総合型選抜は、前の学校でついた評定でも受けられますか?」
と質問した際に、
「それはどうにもできない。志望校のレベルを下げる必要がある」
とのお話があったと〇〇から聞き、
戸惑いを感じている様子です。
入学前の相談では、
「大学進学も大丈夫です」
「総合型選抜・一般選抜どちらにも対応可能です」
とご説明いただいていたこともあり、
私自身もその前提で受け止めておりました。
しかし今回、総合型選抜では大学ごとに評定基準が設けられている場合があることを知り、
進学に関する認識に一部ズレがあったことを理解いたしました。
そのうえで、今後どのような進路選択が考えられるのか、
また一般選抜を視野に入れた場合に、学校としてどのようなサポートが可能かについて、
先生方のお考えを伺えれば幸いです。
本件は、学校のご対応を責める意図ではなく、
現状の認識を共有しながら、今後の進路について整理していくためのご相談です。
お忙しいところ恐れ入りますが、
ご確認のほど、何卒よろしくお願いいたします。
〇〇(自分の名字)
💡1通目のポイント
- まずは「相談」という形で伝える(クレームにしない)
- 子どもの状態を具体的に共有する
- 結論を急がず、対話の入口にする
学校からの返信は正しかった——でも感じた“すれ違い”
1通目の返信は、制度としては正しい内容でした。
たとえば、
「入学前に“大丈夫”とはお伝えしましたが、低い評定でも合格できるとは申し上げていません」
という内容でした。
ただ、学校を信頼していたからこそ、
その言葉が突き放されたように感じてしまったのも事実でした。
なぜズレが起きたのかを整理して伝えたのが2通目のメールです。
【メール例文2】認識のズレを言語化し、建設的に伝える
件名:Re: 進路についてのご相談
□□先生
ご丁寧にご返信いただき、ありがとうございます。
また、これまでのご対応に心より感謝申し上げます。
いただいた内容を受け、私自身の理解不足も含めて整理することができました。
そのうえで、この件を通して感じたことを共有させていただければと思い、ご連絡いたしました。
入学前の段階では、私自身が受験制度について十分な知識を持っておらず、
「評定平均」という言葉についても理解していない状態でした。
そのため、
「大学進学も問題ない」
「総合型選抜・一般選抜どちらにも対応可能」
というご説明から、評定面も含めて対応可能なのだと受け取っておりました。
今回感じたのは、どちらが正しいかということではなく、
前提の共有が十分でなかったことで、認識にズレが生じてしまったという点です。
説明の前提が十分に共有されていないと、受け取る側によって認識に差が生まれてしまうこと、
そしてそのズレが進路の選択に影響することもあるのだと実感しました。
もし今後、同じように制度に詳しくない保護者の方がいらっしゃる場合には、
評定が進路に与える影響について、あらかじめ補足いただけると、
より判断しやすくなるのではないかと感じました。
差し出がましい意見となり恐縮ですが、
一つの気づきとしてお受け取りいただけましたら幸いです。
引き続き、子どもの進路についてご相談させていただければと思っております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
〇〇(自分の名字)
💡2通目のポイント
- 自分の認識(こちらの受け止め方)を言語化する
- 責任を一方に寄せない
- 認識のズレとして整理する

じつは実際のメールには、親としての「やるせなさ」や、本人のこれまでの努力も、正直な言葉で添えたんです。
進学校でボロボロになりながら、がんばった結果が、
この先の進路の「足かせ」になってしまっていること。
もっと早く知っていれば、別の道も選べたかもしれない……という戸惑い。
正論だけでは片付けられない。
親としてのやるせなさも、
正直な言葉で伝えました。
そうした「親の正直な想い」を伝えたことで、学校側も真摯に受け止め、丁寧に対応してくださいました。
もちろん、ただ感情をぶつけるだけでは、関係がこじれてしまうこともあります。

例文のように「認識のズレ」として状況を整理した上で、みなさんの「心の内」を少し添えることが、時として学校を動かす大きな力になる……。
実体験を通して、私はそう実感しています。
まとめ
認識のズレは、誰にでも起こり得る
今回のやり取りを通して感じたのは、
「どちらが正しいか」ではなく、
「前提が違っていたこと」に気づき、お互いの認識をそろえていく大切さです。
学校側は、入学前に生徒一人ひとりの評定や出願条件をすべて把握しているわけではありません。
一方で、保護者も転学時は心身ともに余裕がなく、複雑な制度をすべて理解するのは難しいものです。
学校も、親も、完璧ではありません。
こうした「すれ違いが起きやすい状況」がある以上、
認識のズレが生まれてしまうのは、ある意味自然なことなのかもしれません。
違和感をおぼえたら、早めの確認を
かといって、学校との話が噛み合わないことは、本当に苦しいものです。
だからこそ、少しでも違和感があれば、
「この認識で合っていますか?」
と早めに確認してみてください。
「こんなことを言ったらクレーマーだと思われるかも」と不安になるかもしれませんが、
伝えないまま進むほうが、あとから大きな後悔につながってしまいます。
学校選びで大切なのは「相談しやすさ」
今回、私が勇気を出して伝えたことは、結果として学校側の「説明のあり方」を見直すきっかけにもなりました。
そして、もう一つ大切だと感じたのが、
「必要なときに、先生と直接やり取りできる環境かどうか」
という点です。
通信制高校の中には、
窓口を通さないと連絡ができなかったり、相談までにいくつものステップが必要な学校もあります。
もし、わが子の通う学校がそのような仕組みだったら、
私は今回の違和感を伝えきれず、
泣き寝入りしていたかもしれません。
- 直接、先生にメールで相談できる
- 違和感を感じたら、すぐに言葉を届けられる
そんな「相談しやすさ」は、
学費やカリキュラムと同じくらい大切な学校選びの基準だと感じています。
困ったときに、
『相談しやすい距離感』にある学校かどうか。
その風通しの良さが、結果として大きな力になります。
この記事が、今まさに悩んでいる方の、一歩を踏み出すヒントになれば幸いです。
▼ 「転学」をどう捉えるかという視点も大切です。
今回のような“認識のズレ”を防ぐには、転学前の学校選びが重要です。
膨大な情報をAIで整理し、比較検討の土台を作ったプロセスをこちらの記事にまとめました👇



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