進学校から通信制高校へ転学|都立新宿山吹高校ではなく私立通信制高校を選んだ理由

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新宿山吹高校と私立通信制高校。どちらが合うのか迷っている方へ、わが家の経験をもとにお話しします。

当時の私は「転学するなら新宿山吹高校しかない」と思い込んでいました。

ところが、新宿山吹高校の募集時期が合わなかったことをきっかけに、いくつかの通信制高校を見学することになりました。

そこで初めて、わが子には“自分のペースで過ごせる私立通信制高校”の方が合っていると気づいたのです。

この記事では、その経験を通して気づいたことをもとに、わが家が私立通信制高校を選んだ理由をお話しします。

【結論】
新宿山吹高校だけが選択肢だと思っていました。
でも実際に見学してみると、わが家に合う学校は別にありました。

この記事でわかること

  • 新宿山吹高校しかないと思い込んでいた理由
  • 通信制高校を見学して初めて知った仕組みと学費の考え方
  • 私立通信制高校を選んだ理由
  • 後悔しない学校選びで大切だと感じたこと

新宿山吹高校を最初に選んだ理由

わが子が進学校から転学するなんて、当時の私は想像もしていませんでした。

何から調べればいいのか分からず、最初に東京都の相談窓口へ電話をしました。

そこで紹介されたのが 都立新宿山吹高校

  • 大学進学にも力を入れている
  • 進学校から転学してくる生徒も多い

そんな話を聞き、「ここなら大丈夫かもしれない」と思いました。

ところが、実際に学校へ電話すると、希望していた時期の募集はありませんでした。

そのときはとても落ち込みましたが、今思えば、この出来事が“視野を広げるきっかけ”になったのです。

この出来事の詳細は、こちらの記事で紹介しています。
▶︎ 進学校での限界|都立新宿山吹高校に電話して初めて知った「厳しい現実」

通信制高校を見学して初めて知ったこと

通信制高校を見学して初めて知ったのは、学費や単位の仕組みだけではありません。学校選びで本当に大切なことにも気づくことができました。

「通信制高校=高い」は思い込みだった

私は、「私立通信制高校は学費がとても高い」と思い込んでいました。

東京都の相談窓口でもそう言われ、ネットでも同じような口コミを見ていたからです。

なので、転学を考えはじめた最初の頃は「現実的ではない」と、通信制高校を候補に入れていませんでした。

でも実際に合同相談会や説明会へ行ってみると、学校にはさまざまな通い方や学び方のコースが用意されていることを知りました。

  • 大学進学コース
  • 毎日通学するコース
  • 週に数回通学するコース
  • 月に数回登校するコース
  • 高卒資格取得に特化したコース

そして、それぞれのコースによって学費も変わる学校が多いことを知ったのです。

多くの通信制高校には、高卒資格の取得に特化したコースがあり、そのようなコースでは、学費の大部分を就学支援金の対象となる授業料が占めています。

そのため、実際に話を聞いてみると、「通信制高校=とても高い」とは一概に言えないと感じました。

asari
asari

正直このあたりの仕組みは、個別相談などで説明されても、あまり理解できていませんでした

でも、ブログを書きはじめてから、整理していくなかで、「あ、こういう意味だったのか」と少しずつ分かってきました(遅っ💦)

通信制高校は、必要なサポートによって学費も変わるのだと、あとになって実感しました。

通信制高校の「通学」と「単位」の仕組みは、全日制とは違った

通信制高校の仕組みを知るまでは、通学コースを選ぶと、決められた登校日には必ず登校しなければ、単位に影響すると思っていました。

進学校では欠席が成績や単位に直結していたため、通信制高校でも同じ仕組みだと思い込んでいたのです。

実際には違いました。

通信制高校の場合、卒業資格に必要な単位を修得するためには、主に下の3つが必要です。

  • レポート
  • スクーリング
  • 単位認定試験

毎日の通学や大学進学サポートは、卒業資格とは別に、その子に合わせて選べる追加サポートという位置づけでした。

つまり、「高校卒業資格を取得するための学習」と、「その子に合わせて選ぶ学び(通学スタイルや大学進学サポートなど)」は、別のものとして考えられていました。

この違いは、進学校しか知らなかった私にとって、大きな発見でした。

学校選びで、当時は気づけなかったこと

今振り返ると、当時の私は「わが子に本当に必要なサポートは何か」という視点を見落としていました。

わが家は結果として毎日通学するコースを選びました。

その選択を後悔しているわけではありません。毎日学校へ通えたことは、わが子にとって大きな自信につながったと思っています。

ただ、「毎日通学すること」が、本当に必要なのか、そこまで考えられていませんでした。

進学校へまったく行けなくなっていたわけではありませんでしたが、遅刻や早退、欠席が少しずつ増えていました。

だから私は、「まずは毎日学校へ通えるようになること」が、一番大切なのだと思い込んでいました。

でも今思うのは、「通えるか」「毎日通えるか」「大学進学に対応しているか」といった学校の条件ばかりに目が向いていたということです。

わが子に本当に必要なサポートは何か、という視点が抜けていました。

学校選びで大切なのは、

  • その子に本当に必要なサポートは何か
  • どこまで学校に求めるのか
  • 外部サービスと組み合わせる選択肢もある

ということでした。

わが子に必要なサポートを見極めること。

それが、学校選びで私が気づけていなかったことでした。

「ここが一番いいかも」と思えた理由

実際に見学したいくつかの通信制高校のなかで、「ここはいいな」と心から思えた学校には、ある共通点がありました。

それは、最初にこんな質問を投げかけてくれたことです。

「どんな学校なら通えそう?」
「何をされたらつらい?」
「どんなことが好き?」

わが子の気持ちを知ろうとしてくれる、その姿勢がとても印象的でした。

説明を聞いているうちに、わが子の表情が少しずつ柔らかくなっていくのを感じました。

なかでも、最終的に転学を決めることになる学校は、ほかとは少し違っていました。

その学校の説明会を終えてから、わが子がぽつりと、「ここが一番いいかも」と言ったのです。

なぜそう思ったのか、そのときは言葉にできていませんでしたが、きっと、その学校の“空気”そのものに惹かれていたのでしょう。

大学受験に向けて勉強している子。
動画編集に没頭している子。
起業に挑戦している子。
eスポーツに打ち込んでいる子。

そこには、みんなが同じ空間で、それぞれの好きなことに取り組む姿がありました。

進学校では「勉強」が中心でしたが、そこでは、“違いが自然に受け入れられている空気”がありました。

それぞれが自分らしく過ごし、お互いに刺激を受けながら成長していける。

そんな空気に、わが子は惹かれたのだと思います。

わが子が本当に求めていたもの

今振り返ると、わが子が求めていたのは「自分らしくいられる学校」でした。

転学後の学校では、

  • 勉強に集中する日
  • ものづくりをする日
  • 午前は勉強、午後は友達と話す日

そんなふうに、その日のスケジュールは自分次第。

「今日は勉強じゃなくて、絵を描きたい」

そんな日があってもいい。

「今日は一日じっくり受験勉強をしたい」

そんな日もある。

決められた時間割どおりに全員が同じことをするのではなく、自分の意思で一日の過ごし方を選べる。その自由さが、わが子にはとても合っていました。

「学校へ行かなきゃ」ではなく、「学校へ行こう」と思える日が少しずつ増えていきました。

その変化こそが、限界まで苦しかったわが子が、少しずつ元気を取り戻す第一歩でした。

都立新宿山吹高校ではなく、私立通信制高校がわが子に合っていた理由

私立通信制高校を選んだ理由は、「ここなら行きたい」と思える環境と、わが子に合った学び方の仕組み、その両方がそろっていたからです。

もちろん、新宿山吹高校が悪い学校ということではありません。

むしろ、高校1年生から新入生として入学するのであれば、無学年制・単位制という特色を生かしながら、自分のペースで卒業を目指せる魅力のある学校だと思います。

ただ、「もう、学校を辞めたい……」と考えている子どもたちにとっては、一日でも早く今の環境を変えられるかどうかが、とても重要になります。

当初、「転学するなら新宿山吹高校しかない」と思い込んでいた理由がありました。

東京都の相談窓口で、わが子の状況を話したときに「それなら新宿山吹高校が一番いいと思いますよ」と勧められたこと。

さらに、実際に新宿山吹高校で勤務されていた先生からも、「いい学校だよ」と聞いていたこと。

公的な相談窓口や、その学校をよく知る先生という、「信頼できる人たち」から勧められれば、「ここしかない」と思ってしまうのも無理はありません。

私も、その一人でした。

ところが、高校の途中から入学を希望する場合(転学・転入・編入など)は、

  • 募集の有無
  • 募集時期の制約

があり、希望したタイミングで入学できるとは限りません。

転学を考える子どもにとって、数か月待つことがどれほど大きな負担になるかは、そのとき初めて痛感しました。

そこで、自分の目でいくつかの学校を見学し、そのたびに先生方の話を聞きながら、「この子はどんな環境なら『行きたい』と思えるのだろう」と、わが子の気持ちを何より大切にして学校を見比べていきました。

実際に学校の仕組みを比べてみると、単位の修得の仕組みにも違いがありました。

定時制高校では、授業への出席が単位修得に大きく関わってきます。

当時のわが子は、毎日学校へ通うことだけでなく、決められた授業を受け続けること自体が限界に近い状態でした。

そのため、授業への出席が単位修得に大きく関わる仕組みは、当時のわが子にとって、全日制高校に近い負担になっていた可能性があります。

一方で、私立通信制高校では、「高校卒業資格を取るための学習」と、「毎日の通学や大学進学サポート」は、別々のものとして考えられていました。

この「学び方を選べる仕組み」こそが、当時のわが子には何より必要な環境だったのだと、今では思っています。

そうして初めて気づいたのです。

「良いと言われる学校」と「わが子に合う学校」は、必ずしも同じではないということに。

もし、新宿山吹高校へ転学していたら

これは想像でしかありません。実際に通っていないので、本当のことは分かりません。

「もし、新宿山吹高校へ転学していたら、どうなっていたと思う?」と、わが子に聞いてみたことがあります。すると、少し考えてからこんな答えが返ってきました。

わが子
わが子

進学校ほどの圧はないと思うから、通えてはいたとは思う……

でも『また学校か……』と思いながら、仕方なく行く感じだったかもしれない 

わが子
わが子

勉強だけじゃない学校がよかった

新宿山吹は、きっと基本は勉強だと思うから、行くけど楽しくはなかったかも 

その言葉を聞いて、私はようやく腑に落ちました。

わが子に必要だったのは、“通える学校”ではなく、“行きたいと思える学校” だったのです。

必要だったのは、「大学進学に強い学校」ではなく、「ここなら行きたい」と思える環境でした。

学校選びで本当に大切なこと(まとめ)

学校選びに正解はありません。

大学進学に力を入れている学校が合う子もいます。

毎日学校へ通うことで力を発揮できる子もいます。

一方で、わが子のように、決められた枠にとらわれず、自分のペースで好きなことを追求しながら、本来の力を発揮できる子もいます。

これから学校選びをする方に、私の経験からそっと伝えたいことがあります。

  • 学校名や進学実績「だけ」で決めなくても大丈夫
  • 「通信制は高い」と思い込んで、選択肢を狭めてしまうのはもったいない
  • 実際にいくつかの学校へ足を運び、学校の雰囲気や先生の話、仕組みまで、自分の目で確かめてみる
  • なにより、その子が「自分らしくいられるか」を一番の基準にする

これらに気づいたことで、学校選びの見方は大きく変わりました。

新宿山吹高校へ転学できなかったからこそ、結果として、求めていた環境と出会うきっかけになりました。

わが家は、あのとき私立通信制高校を選んで、本当に良かったと思っています。

何より、「学校へ行かなきゃ」ではなく、「学校へ行こう」と思える毎日を取り戻せたのですから。


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